人形作りは楽しい
(HP委員会取材記事)
1月10日(金)正月明けの穏やかな日、人形作りを楽しんでおられる河内富美子さんを自宅にお伺いして取材しました。

河内さんは1968年、諏訪精工舎に入社されました。
開発部に配属となり課長秘書など庶務業務に従事された後、生産課 製造技術 生産技術等の職場で活躍されました。1998年頃、諏訪南事業所に異動となり10年ほど勤務してここで定年を迎えられました。

河内さんと人形の出会いは、10年ほど前に諏訪市文化祭で当時、市の文化講座で人形作りを学んでいたメンバーが展示していた手作り人形を見たことでした。
ひと目見てその可愛らしさに心を奪われ、自分でも作ってみたいと強く思い早速講座の申し込みをしたのですが、生憎定員一杯ですぐには受講できず、1年ほど待ってようやく受講できるようになったそうです。
人形は素材が紙で、型を使って顔や体、手足などを作り、衣装や着物、靴、帽子、草履などすべて手作りした装身具を着けて仕上げるのですが、ひとつの人形を作るのに4〜5ヶ月かかるそうです。
河内さんの作る人形は若い女性をモチーフにしたもので、洋装と和装(着物)の二種類があります。
顔は眉毛や目、口等を描いてあり、特に目は人形の印象を決定付けていると云ってよいと思いますが、河内さんが感激したようにその愛らしさは言葉で表現できないほどです。
一番難しいのは指の部分だそうで、河内さんの人形を見ると楊枝よりも少し太めの指が精巧に作られており、微妙に曲げられていて細かな感情を表現しています。

衣装作りも徹底していて、ドレスのヒダや裾の処理などサイズが小さいだけで本物同様の出来栄えです。
着物は振袖、留袖などがあり、帯や帯結びもきちんと着けられていて素晴らしいという印象を受けました。
表から見えるドレスや着物ばかりでなく下着(パンツやスリップ、襦袢など)まできちんと作られ、着せられていたのには驚きました。
衣装に使う布類はバザーやリサイクル品の販売で気に入ったものを入手しているそうで、お話しを伺った部屋にあった箪笥の引き出しには相当な種類と数がストックされており、これからいったい何体の人形が作られるのだろうと思われるほどです。
靴や草履、帽子やアクセラリーなどの装身具も全く本物のミニチュア版と云うしかなく、どうしたらこのように精巧にできるのか不思議で仕方がありませんでした。

人形作りで苦労と思ったことはないのか伺ったところ、好きでやっているし特に衣装造りは楽しく、人形が完成した時の喜びは格別で、苦労と思ったことはないと笑っていました。
今後の取り組みとしては、今までは若い女性の人形を作ってきたが、子供の人形作りに挑戦してみたいと話されていました。
以前作ったことがあるそうですが、子供の場合顔を作るのが難しくうまくできなかったそうです。
また、手先を動かすのは健康にも良いことなので、人形作りの仲間が増えて欲しいとも話されていました。
諏訪市の在住者に限られてしまうかも知れませんが、興味のある方は市の講座を受講してみてはいかがでしょうか。
(取材HP委員 横内隆次、秋山桂子)
河内富美子さん  2020.1.13 修正