「かきまぜたい」
塩尻にお住まいの堀内洋さんが中心となって休耕地を再生してる「かきまぜたい」についてお話を伺いました。
【きっかけ】
定年後何をしようかと考えていたところ、先輩に農地の下草刈りをボランティアしてる話を聞いた。また日ごろから高齢化により休耕地が多く荒れ放題であり、農業が疲弊していると感じていた。
【まず・・・】
農業経験皆無のため、3年前に県農業試験場の農業大学に無理にお願いして、特別聴講生という立場で20年7月~12月まで入学して農業を学んだ。大型トラクターを運転するために大型特殊免許を取得した。
【その後・・・】
塩尻の小口市長と親しくなり、市としても45haの耕作放棄農地があり、23年度までに”0”にしたい方針で協力をもらえることになった。21年10月NPO法人「かきまぜたいin塩尻」を立ち上げた。市と農協と「かきまぜたい」で「農業公社」を設立し、その理事になって運営している。障害者自立支援グループ「ステップアップファーム」と協力している。
【運営方法】
「かきまぜたい」は資産を持たない。機械は市が手当てする(農協のレンタルを活用)。仲間は10人程度で、障害を持った方、女性、トラクターを運転したい会社社長など多士済々。作業は安全を考慮して2人1組で行い、収入は2人で折半。安全を考慮して事前に農業試験場で作業研修を行う。作業依頼は依頼者→農業公社→堀内→作業者(2人)→依頼者のルートで行ってる。
【作業内容】
放棄地の耕起(畑のみ市価の半額程度)、コンバインで蕎麦、菜種、大豆の刈取、ビーバーでの草刈り、ケガをして作業が出来ない農家に出向き代行する。
【今後】
各農家が個人で購入しなくてよい「農機具バンク」を興したい。また今の活動が小野、木曽、洗馬などに広がってるが、更に広がることを願ってる。